皆さん、お子さんの入園する保育園・幼稚園はどこにするか考えていますか?
もしくは保育園や幼稚園以外でどこかよい所がないか考えている方もいらっしゃる事でしょう。
私は保育士として働いており、6ヶ月の赤ちゃんから、5歳の子どもまで幅広い年齢の子どもを見ています。
働いている方にとっては保育園に預けたり、幼稚園の預かり保育を利用したりする方が多いと思うのですが、今日本では、幼稚園や保育園にも行かない、または他の所に預ける人もいるのです。
保育園や幼稚園以外だとどんな所があるの?どちらにも預けない人ってどれくらいいるのだろうか?
今回はこれからお子さんを保育園や幼稚園、またはどこに通わせるべきなのか悩んでいる方々へ向けてお話したいと思います。
幼稚園にも保育園にもいかない割合は?
冒頭で、いま日本では幼稚園にも保育園にも行かない子どもがいるとお話しました。
保育園に行かない子どもがいるのは、親のどちらかが働いていないのかな?と想像するかもしれないですが、幼稚園に通わない子どもとは一体?と思い、私も少し調査しました。
国の2017年度の推計では、全国で保育園や幼稚園に通っていない「未就園児」の割合は
・3歳児8.9%(9万人)
・4歳児2.7%(2.8万人)
・5歳児1.9%(2万人)
という事が分かりました。
就園は義務ではないので、国の法律では行かなくても良い事にはなってはいますが、保育園にも幼稚園にも通わないのか、理由を調査したのでお答えして行きたいと思います。
家の教育方針
子どもが小さなうちはなるべく家族で過ごしたいから、食べる事やトイレをする事など基本的な教育は家で教えて行きたいから、という声もありました。
確かに幼児期の時間ってとても短く貴重なものです。
お家で一緒に過ごしたい気持ちがとてもよく分かります。
家の事情で行けない
金銭的な余裕がない、通わせたい幼稚園に空きがないからなど、家の事情で行けない子どももいるようです。
園に入ると、給食代や保育代など何かとお金がかかります。
金銭的な負担を減らすためにも、行かないという選択肢もあるのですね。
子どもが障害をもっているため
子どもが障害を持っているから、普通の子どもたちと同じような園では過ごすことが難しいという理由で就園をしないという子どもも多くいるようです。
障害を持っている子どもは地域の療育センターなどで特別などに通っている子どももいるようです。
全国ではこのような「無園児」が約14万人いるようです。では、保育園にも幼稚園にも通わせないという選択肢を選んだ場合、どんな選択肢があるのか紹介して行きたいと思います。
幼稚園と保育園どっちも行かない場合はどんな選択肢がある?
お子さんを幼稚園にも保育園にもどっちにも行かないという選択肢を選んだ場合、どのような子育て方法があるのか、保育園と同じように見てくれるところはあるのかお話して行きたいと思います。
ベビーシッター
ベビーシッターを雇うという方法です。
ベビーシッターは、保育園や幼稚園と違い大勢の子どもを見る仕事ではなく、自宅に来てくれて、一対一で子どもの面倒を見てくれます。
親がちょっと仕事や用事で家を抜けている時など、短時間でも利用する事ができるので、ベビーシッターを利用している方もいるようです。
子育てサークル
地域の子育てサークルなどに参加している方もいるようです。
子育てサークルでは、同世代のお母さんお父さんなどとも交流できるので、子育て情報を交換し合ったり、お母さん同士が友達になったりする事もあるようです。
子どもたちが楽しめるようなイベントや、お祭りなども企画されている事もあるようなので地域の子育てサークルに顔を出してみるのも良いかもしれないですね。
自宅保育
完全に自宅で、家族が保育をするという方法です。
保育園や幼稚園に通っている子どものように、集団生活をするのが遅くなってしまうので、親が早いうちから食事のマナーから、トイレトレーニングまで全部教えなければいけない必要があります。
保育園の先生ではなく、自分で全部子育てしたい!という方には自宅保育が良いのかなと思います。
社内保育
お母さんお父さんが働いている会社に、子どもを預ける社内保育という場所もあるようです。
ここでは、保育士さんが仕事が終わるまで子どもを預かって面倒を見てくれます。
やる事は普通の保育園や幼稚園と変わらないかもしれないですが、病気の時などすぐ迎えに行けるし、近くにいる事ができるので安心かもしれないですね。
まとめ
このように、保育園や幼稚園に預けなくても保育をして行く方法がたくさんあります。
しかし、デメリットとしては集団生活に入るのが遅くなってしまうので、人間関係の形成が上手くできなくなってしまうかもしれないという事です。
お家の事情でどうしても園に入れない方は、幼児期のうちに人間関係の基本をぜひお子さんに教えてあげて下さい。
「これはこうすると人は喜ぶよ。」という事をたくさん伝えてあげて下さい。
いま日本の保育は様々な方法がありますが、どれが合うかじっくり考えて決めて欲しいなと思います。